
JAPAN BLUE JEANSについて2
つづき
前回の内容はこちら↓
https://mm-maemura.com/topics/230126-21/
・セルビッチ
セルビッチは耳を意味する単語で、デニムの端を表した言葉です。
旧式力織機でおられた生地は緯糸が往復することではつれのないセルビッチ(耳)ができます。
セルビッチデニムの特徴ですが、旧式力織機はゆっくり織り上げるため柔らかな風合いと凹凸感があります。そのため、肌に馴染みやすく自分の体にフィットします。また、凹凸感があるため、経年変化によるアタリやメリハリを楽しむことができます。
また、セルビッチ=赤耳というアイコンにもなっています。セルビッチはいう言葉は聞いたことなくても赤耳なら聞いたことある方もいるのではないでしょうか。
旧式力織機は、1940年代に開発された織機で現在は生産されていません。世界的にも珍しいため、故障したりすると修理はかなり困難です。修理に必要な部品を他の動かくなった機械から取ったりするしか方法がないようです。
生産性が劣るため、現代ではあまり使われません。ただ希少性が高く、需要があるわりには使える職人は少ないです。少ない職人が修繕や改修を行い、その独特な魅力を守り続けています。
現代の革新織機と比較した表があるのでご覧ください。
いかに旧式力織機の生産効率が悪いかが分かります。
ジーンズ一本あたりに必要な生地メーター数
旧式力織機 2.50m
革新織機 1.25m
ジーンズ1本を作るのに、旧式力織機で織られた生地は、革新織機に比べ2倍の生地コストがかかりるようです。
次回はいよいよ製品について見てきます。つづく、、、